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平民が上級国民と同じようなことをする為の備忘録と雑記帳

HOTEL THE MITSUI KYOTO 宿泊記 (雑感とプライベート温泉)

紅葉シーズン真っ盛り。

秋の京都へ行って来ました。

 

そして話題のラグジュアリーホテル

HOTEL THE MITSUI KYOTOへ泊ってみました。

 

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 (公式ホームページより)

 

ホテル自体の記事はそろそろたくさん出ている時期なので、その辺りはプロにお任せするとして、本記事は今回の経験を元に少し違う目線でのご案内となるかも知れません。

 

 

ホテル概要

こちらのホテルは三井不動産グループのフラッグシップであると同時に、マリオットインターナショナルのラグジュアリーコレクションにラインナップされています。

 

ラグジュアリーコレクションに含まれるホテルは、デスティネーションを決定づける世界の代表的なホテル群とされています。京都には既に嵐山の翠嵐があります。

 

やはり京都は世界的に見ても魅力的な土地であり、今はこのような状況でありますが、インバウンド需要も強く意識した提携だと思われます。

 

 

立地

まさに二条城の目の前であり、隣にはクラウンプラザがあります。タクシーの場合は京都駅から約15~20分。地下鉄の場合の最寄り駅は二条城前であり、そこから徒歩5分圏内といったところです。

 

なお、エントランスは二条城側の東堀川通ではなく、(一見すると)裏手の油小路通りとなりますので徒歩で向かう際にはご注意ください。

 

 

 

事前の仕込み

今回の宿泊にあたっては、開業から間もないこともあり、ベストシーズンの京都では予約の取りにくい状況が予想されましたが、宿泊を連休の最終日(翌日は平日)にすることで狙ったお部屋が取れるという寸法でした。

 

と言うのも、マリオットにはスイートナイトアワード(SNA)というシステムがあり、対象のホテル・対象の部屋に対してリクエストができるのです。

(対象のホテルも全てではなく、対象の部屋もスイートとは限らない)

 

今回の三井に関しては、客室のうち、プレジデンシャルスイートと温泉スイート以外は選択できるということで、当然選べる限りの最上位を狙うわけです。

 

・デラックススイート 55-65㎡ シティビュー

・エグゼクティブスイート 78-86㎡ シティビュー

・ガーデンスイート 95-97㎡ ガーデンビュー

☆ニジョウスイート 112㎡ キャッスルビュー

 

ということで、二条スイートの一本釣りです。

 

トラブル発生

本来であればSNAは宿泊日の5日前から空室の確認が行われ、見つからない場合は宿泊日前日のPM2時まで断続的に行われます。その上でアップグレードできない場合には返却というシステムのはずなのですが・・・。

 

ワクワクしながら10日前くらいから空室状況を確認するわけですが、連休最終日でもあり価格も40万円を超えていて、なかなか埋まるわけもありません。他の部屋には多少の動きはありましたが、この部屋は安定的に残っています。

 

運命の5日前。そのまま残っています。

だがしかしアップグレードの確定通知は無し。

 

現地時間での取り扱いか米国時間での取り扱いか分からなかったので、とりあえず放置したままで4日前を迎えるも、以下同文。

 

3日前、、、2日前、、、以下同文。

 

そして前日を迎えるも状況は変わらずタイムリミット。

しかしアワードはリクエスト申請中のまま状況は不明。。。

 

 

チェックイン

状況は不明なまま当日を迎えました。

さすがに秋の京都を侮るべからず、いつの間にか満室表記。

 

ただ、これは事実ではなく、当日のWEB予約を蹴ってるのでしょう。実際、満室なのかという問いに対して答えは『NO』でした。しかしそこそこの稼働状況ではあるとのこと。

 

少し早めに着いたながらにチェックイン手続きは少々混み気味。しかしながらロビーに座って中庭を眺めながらお茶を頂き待つのは苦ではありません。

 

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さて、懸案のSNAについても質問をします。

二条スイートに対するリクエストはどうなったのでしょうか。

 

答:システムトラブルで対応できていません。

 

担当の方曰く、マリオットのシステムとの関係上、リクエスト自体は届くが応も不応もできないのでアワードはキャンセルの扱いで返却されるとのこと。

 

すなわち、夢破れる(ノД`)・゜・。

 

とは言うものの、イマイチ解せないところもあります。実際SNAが通ってるという話も見聞きしていたのと、 二条スイートはアンバサダーにしか出していないという真偽不明の噂もあったりするのです。

 

客室

ということで二条スイートは残念ながら泡沫の夢ということになりましたが、一応アップグレードを頂いて、デラックススイートになりました。

(それでも金額でいうと10万円のUGだからすごい!)

 

本記事の主眼はこのお部屋についてではないので、サラっと画像を載せていきます。

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よく『月』と称されるオブジェですが『竹』とのことです。

 

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ウェルカムスイーツのお菓子と果物。

 

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ベッドの質感は非常に良いです。

 

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真ん中の木の入れ物にアメニティがあります。

そしてこのローブの質感がこれまたよろしいです。

 

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お風呂は深くゆったりでテレビ付き。

バスピローとバスソルトも置いてあり快適です。

 

 

サーマルスプリング

こちらのホテルには、温泉付きの客室以外にもサーマルスプリング(水着着用の温泉プール)があり、37~39℃くらいのぬるめのお湯でゆっくりすることができます。またミストサウナ(50℃程度)やリラクゼーションルームもあり、お籠りステイには最高です。

 

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(内部の撮影は禁止のため公式より)

 

利用時間は7:00~23:00(最終受付22:30)

なお、お子様連れの場合は10~16時までの利用に限定されます。

 

 

プライベート温泉概要

他にもこのホテルには客室扱いのプライベート温泉があります。

地階のサーマルスプリングの並びに2部屋、完全個室の貸し切り温泉があり、それぞれ『IZUMI』と『HARU』という名前がついています。

 

今回はそちらの『HARU』を利用してみました。

なお、どちらもその内容に違いはなく左右対称のお部屋とのことです。

 

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まずはお部屋に入るとダイニングスペースのような作りがあり、ドリンクやお菓子、フルーツなどが用意されています。

 

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ウェットゾーンに入る手前にもテーブルとソファーがあります。

 

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部屋から見るとガラスの向こう側、扉から温泉のある方へ入ったすぐにも寛ぎのスペースが用意されており、こちらのゾーンはBluetoothオーディオに接続すると音楽を流すことができます。これは非常に良かったです。

 

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まずは、おしぼり、お菓子、フルーツ、レモンウォーターです。

 

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冷蔵庫が完備されており、中にはホテルの水、スティルウォーター、スパークリングウオーター、マンゴージュースが各2本ずつ入っていました。

 

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それ以外にも湯沸かしポットとともにTWGの紅茶などもあります。

 

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こちらの客室はネックのついたボトルに入ったアメニティとなっています。

 

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ちなみにドライヤーはこちらです。

 

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タオル類もあちこちに充分な量が置いてあります。

また、お水に関してもあちこちに充分な量が置いてあります。

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時間が夜ということもあり、照度が低めなのでレストスペースからの画像だと少し暗く感じますが、実感的にはもっと明るいです。

 

画像はありませんが、左手側に2人が入れる程度のミストサウナがあります。

設定温度は55℃まで上げることが可能ですが、かなり低温(35℃程度)でなかなか上がる気配はありませんでした。

 

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こちら側からだと照度があります。定員は把握していませんが、一般的な1家族の概念で言えば十分なスペースだと思います。また、昼間であれば地下とは思えないほどの採光性があるということです。

 

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こちらもネック付きのボトルが置いてあります。

 

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もちろん客室と同じタイプのトイレ付きです。

 

 

プライベート温泉の価値

さて、この客室は100㎡を超え、非常に満足度の高いプライベート温泉ですが、その優雅なひとときの価値はいかほどかということです。

 

営業時間はサーマルスプリングと同じく7:00~23:00(最終受付22:30)

価格は60分15,000円(税サ別)です。

 

正直なところ、受付後に簡単に内部の説明を受けてそこからの一時間では慌ただしいと思います。実際、私も予約は1時間でしていたものの、後ろに予約が無いとのことだったので1時間の延長をお願いしました。

 

これから予約をしようとお考えの方は、是非2時間以上でされることをお勧めします。

また、こちらは客室の取り扱いなのでルームサービスを摂ることもできます。ゆっくりと過ごすのであれば更に時間枠が必要になるかも知れません。

 

しかし、高いですよね(笑)

 

普通に考えれば並みのホテルなら1泊できてしまいます。

2名様であればちょっと良いランチをしてもお釣りがくるお値段です。事実、こちらのホテルのイタリアンでランチをしたりガーデンアフタヌーンティをするのと変わりません。

 

個人的には初期設定を90分で同額にするか、延長は割引だと良かったかな。

冷蔵庫の中身などが追加されるわけでもないのでなんだか損した気分です(笑)

 

 

まとめ

個人的にはプライベート温泉はアリだと思います。

しかしながら温泉に主眼をおくのであれば、温泉旅館も一考ですし、その分美味しいものを食べたいというのであれば、それもまた正解でしょう。

 

この状況下でも新規開業の高級路線とは言え、かなり強気の価格設定だと感じていましたが、調度品のひとつひとつなどは大変素晴らしいものだと思いました。そしてまだまだ一度では足りないことも多く、リベンジも含め再訪したいホテルとなりました。

 

各々の価値観のもと、こんなご時世だからこその非日常も良いのではないでしょうか。

 

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編集後記

実はこの宿泊の前日はウェスティン都ホテル京都に泊まっていたのですが、そちらもさすがに秋の京都で満室状態だったのですが、対応のひとつひとつが素晴らしく、リニューアルされた部屋も非常に良かったです。

 

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もちろんそんな状況なので、マンパワーが足りなかったり慌ただしくして抜けることもありましたが、それでも良かったと思います。

 

この三井も、普通に考えればオープンから僅かな期間であってこれだけの対応ができるというのは、同じくしていくつかトラブルはあったものの、それを差し引いても素晴らしいホテルであることに間違いは無いと思います。そういった意味ではこの先が楽しみです。

 

ここで金額の話が出るわけですが、今回は個人的にウェスティンが大きく株を上げたなーと思いました。

 

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話を戻して三井の朝食。

味はもちろんですが(ただしお米のよそい方は改善した方が良いと思いました)、担当してくれたスタッフさんの対応は近年稀に見るレベルで素晴らしかったです。ありがとうございました。