ここ最近では移動制限が解除され、目に見える範囲でも明らかに人出が増えたり、旅客としてあちこちへ出かけた画像などを見る機会も多くなってきました。
そんな中で、コロナ禍の自粛期間で傷んだ観光業へのバックアップとして、補正予算などで組まれている施策のうち、Go toなど国主導のものではなく地域発のものも見聞きするようになりました。
プレミアム付きとは
これは、消費税増税の際やリーマンショックの時などに、商品券として販売されたものと同じ原理で、購入額にいくらかの上乗せ(プレミアム)をして利用できるというものです。
2019年に発行されたプレミアム商品券で言えば、400円の購入額に対して500円の利用ができるということで、プレミアム率は25%でした。なお、この際の上限額は25,000円となっていました。
その商品券の差額及び発行の費用は全額が国の補助で行われ、使用は発行自治体に限るということで、一部受益者負担型の地域振興券のニュアンスだったかも知れません。
長崎の事例①
『ながさき癒し旅』ウェルカムキャンペーンということで、長崎県への宿泊の際に使える助成を行っており、これは各市町村が行うキャンペーンとも併用できるようです。
長崎県内の宿泊施設に宿泊する全国の方を対象に、宿泊料金の一部を助成いたします。不要不急の外出自粛などで「コロナ疲れ」の方に、長崎県の豊かな自然や文化、食の魅力に触れていただき「心身ともに癒され、元気を取り戻していただく」ため、この機会にぜひ長崎県へお越しください。
キャンペーンページより抜粋
こちらの助成としては、1人1泊5,000円となっており、代金が6,000円以上の場合が対象で最大3連泊まで可能となっています。また、1人あたりの金額であり人数が増えると助成額も大きくなります。額面6,000円の券を1,000円で購入するということで、非常に持ち出しが少なく有用な助成となっています。
販売はセブンイレブン・ローソン・ファミリーマートでのオンライン販売となっており、ロッピー等の端末での販売ではないというのが特徴です。なお、6月18日の10:00からの販売でしたが、早々に予定販売数量に達したため終了しているようです。
長崎の事例②
早々に販売終了となってしまったプレミアム付き宿泊券ではありますが、長崎県の施策の場合には別の方法があり、これは『楽天トラベル』や『じゃらんnet』を利用しての予約です。
こちらは各予約サイトから適用となるプランを探して、クーポンを適用するという方法です。大手予約サイトではありますし普段から使い慣れていれば言わずもがな、初見であってもさほど労することなく宿泊予約が可能だと思います。
(例)ホテルオークラJRハウステンボスで比較
じゃらんnet
楽天トラベル
どちらも宿泊施設を選んだ後にプランを選択すると、デフォルト設定である施設のお勧め最上位に出てきますので、簡単に見つかると思います。対象施設は下記よりご確認ください。
個人的には見慣れた感から楽天トラベルの方が見やすいような気がしますが、ザッと見た限りでは内容に差異は無いので、好みであったりポイントの兼ね合いで構わないと思います。また、クーポンが適用されているかをしっかりとチェックしてから予約を確定してください。
広島の事例
個人的には、こちらが本題です(笑)
1か月程前に報道されていました、補正予算による施策の広島市のプレミアム付き宿泊券の概要が出てきました。
額面(2種):10,000円券(販売額5,000円) / 5,000円券(販売額2,500円)
第1期
2020年6月25日10:00~販売開始
広島県内のセブンイレブン・ローソン・ファミリーマート
10,000円券 10,000枚 / 5,000円券 20,000枚
第2期(予定)
2020年7月2日10:00~販売開始
中国地方のセブンイレブン・ローソン・ファミリーマート
10,000円券 10,000枚 / 5,000円券 20,000枚
※7月2日0:00~第2期販売開始まではメンテナンスのため発券不可
共通事項
利用期間:2020年6月25日C/Iから2020年10月1日C/Oまで
対象施設:こちらからご確認ください
発券方法:コンビニの端末を使用
商品番号
第1期 10,000円 0253743
第1期 5,000円 0253744
第2期 10,000円 0253771
第2期 5,000円 0253772
以上のようになっており、まずは販売箇所を県内から始め中国5県を対象としています。そのような関係上、現在のところ宿泊サイトと提携をしたプランの設定はありませんが、観光需要喚起のためにも今後の情勢を見極めながら更なる施策があるかも知れません。
今回の施策は広島市のものであり、広島県の観光の一翼を担う宮島はお隣の廿日市市ということで含まれていません。今後、県として何かをするのであれば、当然この辺りは売り込みの大きな要素になるのではないでしょうか。
最後に
新たな日常が始まり『with時代』に今までと同じようにはいかないことも多くあるとい思います。まだ始まったばかりのニューノーマルを様子見ながらということも多くあると思います。
そのような中にあっても、こういった施策で新たな旅へのモチベーションを持てるということを大変好ましく感じています。今までよりも気遣うことが増えた日常ですが、有意義な時間を過ごしていきましょう。